骨折 (Fractures)
 もし身体や首、背中を骨折した場合は絶対に動かしてはならない。 動かす場合は必ず医師や救急隊員の指示に従う。 もし至急動かす必要があるときは、頭、首、背中が真っ直ぐになるようにし、移動最中にねじれたり曲がったりしないように十分に注意する。 頭、首、背中が真っ直ぐに固定されるよう板などで補佐するとなおよい。

1. 救急車かメディカルヘルプを呼ぶ。
2.
手・足の骨折の場合は、痛みや不快さを感じない程度に骨折部分をなるべく自然の格好にして次に骨折部分を保護する。 板、棒、パイプ、厚い雑誌、厚く重ねた新聞紙などで副木 (そえぎ) をする。 副木は骨折部の上下の関節も覆えるぐらい十分な長さにし、骨折部、骨折部の上の関節と下の関節の3か所に当てるとよい。 そして布やタオルなどやわらかいもので皮膚を保護してからをしっかりと縛り動かないようにする。
3. 次のことを確認する。
a)
b)
c)
呼吸:必要なら人工呼吸を施す。
出血:出血部を圧迫して止血する。
ショック時のような症状がでたら落ち着かせ、できるだけ心地好く楽にさせる。
4. 骨が皮膚を突きやぶり外に飛び出しているときは、湿らせた布やガーゼなどをかぶせて骨が乾かないようにする。 決して骨をもとの場所に押し込もうなどと試みてはならない。
5. 折れた骨を真っ直ぐにしようなどと試みてはいけない。 それは医師やトレーニングを受けている救急隊にまかせた方が賢明である。

窒息・息詰り・チョーキング (Choking)
 喉に何か詰っていて呼吸が非常に困難なときや、窒息しかかっている時の共通の症状には気道の閉塞 (つまり空気の通る管が障害物などによって塞がれている) がある。
1. もし呼吸困難におそわれている者が話すことができたり、咳きをすることができ、呼吸も多少できる場合はそのままにしておく。 物が喉に詰って呼吸が困難でも思い切り咳きをさせるとよい。強く咳きをするのがどんなファースト・エイドよりも最も効果的といわれる。 ただし、呼吸困難がいつまでも続き、窒息しかかっている時はすぐに救急車を呼ぶ。
2. もし呼吸困難におそわれている者が、話すことも咳きも呼吸もできず、窒息しかかっているときはただちに助けを呼ぶ。 そばに誰かいたらその者に頼み、速やかに次の応急手当てをする。

[患者に意識がある場合]
a) 患者の後ろに立つ。 患者は立っていても座っていてもどちらでもよい。
b) 腕を患者の身体に回す。
c) 患者が大人の場合、片方の手で握りこぶしを作り親指側を患者のみぞおちの少し下 (肋骨のすぐ下、臍の少し上) にあてる。 もう一方の手でこぶしをしっかり握る。
d) 肘は患者の身体に付けず広げておく。 患者の身体に強く押しつけたこぶしをすばやいモーションで6回から10回ほど押し上げるように動かす。 この時こぶしを押しつけるのがあまり強すぎないように注意する。
e)
この作業を患者の喉に詰ったものが出てくるか、呼吸が正常に戻るまで繰り返す。 もし患者が意識不明になったらただちに作業を中止し、直接口移し (マウス・ツー・マウス) の人工呼吸を行なう。