[患者が意識不明の場合]
a) 患者を床か地面に寝かせ人工呼吸を施す。もしそれでも患者が自力で呼吸をはじめなかったり、患者の肺に空気が入って行かない様子の時は取りあえずもう2回ほど人工呼吸を行い、
b) 患者を仰向けに寝かせたまま両手で患者の胸を強く押し上げる作業を行う。手のひらを下に向け両手を重ね患者のおなかの上に置く。この時、手の平の付け根の位置が患者の臍のすこし上、肋骨の下にあることを確認する。手の平の付け根を患者のおなかに押し込むような感じで、すばやく突き上げるように動かす。この作業を6回から10回ほど行う。この動作はあくまでも上に向けて行う。決して横の方向には押さないように注意する。
c) 気道の確保を行う。
1. 患者の口を開き親指で舌を下顎に押し付けるようにする。
2. もう一方の手の人さし指をゆるやかに曲げ静かに患者の喉の奥に差し込み、ゆっくりと左右に動かし喉に何か引っ掛かっていないか、何かが気管支を塞いで呼吸を妨げていないか調べる。
(a)


(b)

(c)
(d)
手の平を下に向け両手を重ね、手の平の付け根が患者のおへそのすこし上、肋骨の下に位置するように置き、手の平の付け根を患者のおなかに押し込むような感じで、すばやく強く突き上げる。この作業を6回から10回行う。
この作業で喉を塞いでいたものが押し上げられ見えるところまで移動したか、あるいは口の中に出てきたか調べる。
2回人工呼吸を行う。
患者が自力で呼吸をはじめるまで (a) から (c) を繰り返す。
3. もし詰まっていたものが出てきてもまだ患者が呼吸をしていないときはすばやく人工呼吸を施す。
*人工呼吸の項目を参照。

[患者が幼児・子供の場合]

●幼児・子供に意識がある場合
a) 腕をまっすぐ伸ばしその上 (あるいは膝の上) にうつ伏せに寝かせる。頭は背中より低く位置させる。
b) もう一方の手の平の付け根で、ねらいを正確に肩甲骨の間を強く4回たたく。この時、力まかせにたたくのではなく、素早くたたく。
c) 喉に詰ったものが出てくるか、呼吸が正常にもどるまで、あるいは意識不明になるまでこの作業を繰り返す。意識不明になったらただちに作業を中止し、直接口移し (マウス・ツー・マウス) の人工呼吸*を行う。
*幼児・子供の人工呼吸の項目を参照。

●幼児・子供が意識不明の場合
a) 意識がある場合と同様背中を4回鋭くたたき、静かに仰向けにする。
b) 指2本 (人さし指と中指) を胸の中心に置き、すばやいモーションで半インチから1インチ (12mm から25mm) ほど下に向け押し込むようにする。

[重要]まず最初に口の中や喉の奥を調べてみる。何か見えたり、物が確認できたときのみ速やかにそれを取り除く。
[注意]大人、子供に限らずむせびがひどいときはすぐ病院に連れていく。特に、飲み込んだものが魚やチキンの骨、あるいは先の鋭利な物の場合は、患者の体内を移動する間に内部を傷つける恐れがあるので速やかにメディカル・ヘルプを受けさせる。