グローバル経済に取り込まれたアフリカの一地域で引き起こされた悪夢のような現実をセンセーショナルに描き出す衝撃のドキュメンタリー。 アフリカのビクトリア湖は多様な生物が生息していたことからかつて“ダーウィンの箱庭”と呼ばれていた巨大湖。 そんなビクトリア湖に、今から半世紀ほど前、外から持ち込まれた肉食の巨大魚“ナイルパーチ”が放たれた。 ナイルパーチは在来の魚を次々と駆逐、爆発的に増殖し湖の生態系を破壊していく。 しかし、その淡泊な白身は食用としてEUや日本で好まれ、湖畔の町にはナイルパーチを加工・輸出する一大産業が誕生する。しかしそこでは、資本主義の論理があまりにもむき出しのまま人々に襲いかかる──。
新たな産業は地域社会に雇用を生み出し富をもたらした一方で、すさまじい格差を招き、町には売春、エイズ、ストリートチルドレン、ドラッグがあふれかえる。 さらに、旧ソ連からやって来て大量の魚を積みEUへと空輸していく飛行機にも、果たして往路は空のままなのか、新たな疑惑も浮かび上がってくる…。 本作は、工場経営者や輸送機のパイロット、彼らに群がる売春婦、廃棄される魚のアラを常食する地元民や、暴力や飢えに苦しみ粗悪なドラッグに手を染めるストリートチルドレンなど、グローバル経済システムに組み込まれた各階層の人々それぞれにスポットを当て、グローバリゼーションの縮図とも言えるこの町で繰り広げられている恐るべき日常を見つめていく。
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