バルセロナのアパートでヨーロッパ各国の若者たちと共同生活を送ることになったフランス人留学生が、様々な経験を通して成長していく姿を描いた群像青春コメディ。
パリで暮らす25歳のエリート学生グザヴィエ。将来への不安を感じつつも確たる意志も持てず漫然と日々を過ごしていた。そんな彼は、親に紹介されたエリート官僚から就職に有利になると勧められ、ヨーロッパの交換留学システム“エラスムス計画”を使って、1年間バルセロナへ留学することに。そして間もなく、恋人マルティーヌとのしばしの別れを惜しみながらも現地へ旅立った。やがて、バルセロナに着いたグザヴィエは、苦労の末に新しい留学生活の住まいとなるアパートを見つける。そこにはスペイン、イギリス、ドイツ、イタリア、デンマーク、ベルギーといういずれも国籍の違う男女6人の学生が暮らしていた。こうしてグザヴィエの騒々しくも楽しい共同生活の日々が始まった。
監督は「百貨店大百科」「猫が行方不明」のセドリック・クラピッシュ。主演はデビュー以来これが4度目のクラピッシュ作品となる「ガッジョ・ディーロ」のロマン・デュリス。共演は「アメリ」のオドレイ・トトゥ。
アメリカは、いよいよ9月という新学期の季節をむかえますね。そして、各国からの留学生はこれから始まる新生活にドキドキしているはず!そんなあなたに是非お勧めなのが、この 「スパニッシュ・アパートメント」!
舞台は、あのガウディの街、バルセロナ!美しい建築物を観るだけでも充分価値があります。さて、そのバルセロナに、結構中途半端な気持ちでやってきたのが、フランス人のグザヴィエ。最初は特に「コレ!」という目標を持っての留学ではなかったのに、たった1年という短い留学期間にも関わらず、さまざまな人生経験を経て、最後にはそもそもの留学の目的ではない、真の自分、真の人生の目標を見付けることになるのです。
私も22歳の時、日本で大学を卒業してから、アメリカはボストンに留学しました。私はもちろん具体的な「マリンバ奏者のプロになる!」という頑固とした目的を持って、自分の意思でボストンに行きましたから、逆にこの映画にあるような、仲間達との交流や、人生経験は体験できなかったのです。それがなんとも残念だったわけですが、、、
でも、この映画に出てくる様々なエピソードは、実際私が留学時代、周囲で起こっていたことと、ま〜〜ったく同じ。「ああ、よくある!ある!」「ああ、よく聞く!聞く!」といった感じのエピソードばかりで、現実味溢れる作品でした。だからと言って、この映画の中のエピソードを全部参考にして欲しいわけではないのですが、、、何故なら、やはりお勧めできない事柄も描かれていたからです。でも、逆に言うとこれが本当にリアルでありがち、現実そのままなんだろうな〜って納得してしまいました。
私としては、映画の中でもっと異文化交流や、各国の特色を表現して欲しかったけど、でも実際私がボストンで交流していた、様々な国の人々との交流もこんなもんだったな〜って感じ。何人だからどう、何人だからこう、、、とか、ステレオタイプなことは多々ありますが、私が留学経験を通して結局思ったのは、どこの国の人であろうがみんな結局同じ「人間」という結論でした。
つまりこの映画は、気取っていない、、、というか、力んでいない作品です。強いメッセージ性があるわけでもないし、特に哲学的に走っているわけでも、わざとらしいストーリーを作っているわけでもありません。 ティピカルなフランス映画の観念を覆す作品です。まるで、監督本人の実体験を描いた作品なの?と思ってしまうくらい、自然体で、現実っぽいのです。クラピッシュの愛する題材はすべて「普通の人々」ということで、納得!!!特別じゃなくてもいいんです!こんなにステキな人生が送れるんだから!
いや〜しかし、懐かしいな〜、意気揚々と日本からボストンに身一つで乗り込んで行った時のことを、思い出しました!
三村 奈々恵
データ
公開日: 製作年: 製作国: ジャンル: 公式サイト:
2004年4月03日 2004年 フランス/スペイン ドラマ/コメディ/青春 http://www.foxjapan.com/movies/spanish/
キャスト&スタッフ
監督: 製作: 脚本: 撮影: 音楽: 出演:
セドリック・クラピッシュ ブリュノ・レヴィ セドリック・クラピッシュ ドミニク・コラン ロイク・デュリー ロマン・デュリス:グザヴィエ ジュディット・ゴドレーシュ:アンヌ・ソフィ オドレイ・トトゥ:マルティーヌ セシル・ドゥ・フランス:イザベル ケリー・ライリー:ウェンディ
1997年、国立音楽大学を首席で卒業し、武岡賞受賞。 その後米国ボストンに渡り、ボストン音楽院で修士号を取得する。学生時代より国際コンクールで優勝を重ね、その卓越したテクニックと詩情豊かで ダイナミックなサウンドが評価され、史上3人目の「アロージ賞」を受賞。26歳の若さでバークリー音楽院講師を4年間務めた。現在東京在住。 趣味: 音楽鑑賞、映画鑑賞、読書、旅行、テニス 好きなもの: 音楽、芸術、文化、自然、子供、動物、 スペイン&中米のアート、イスラム建築