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過去のコラム
Blood Diamond
    36
    04/07/08
 
ストーリー

激しい内戦が続く90年代のアフリカの小国シエラレオネ。愛する家族とつましくも満ち足りた生活を送る漁師ソロモン。しかしある日、反政府軍RUFが襲撃、ソロモンは家族と引き離され、ダイヤモンド採掘場で強制労働を強いられる。そんな中、彼は大粒のピンク・ダイヤを発見、その直後に起きた政府軍による来襲の混乱に紛れてダイヤを秘密の場所に隠すのだった。一方、ダイヤの密輸に手を染める元傭兵ダニーはある時、密輸に失敗し投獄される羽目に。すると、その刑務所にはソロモンも収容されていた。そして、彼が巨大ピンク・ダイヤを見つけ隠していることを耳にしたダニーは釈放後、ソロモンも出所させ、家族捜しに協力する代わりにダイヤの隠し場所を明かすよう迫る。また、アメリカ人女性ジャーナリスト、マディーに対しても、彼女が追っている武装組織の資金源“ブラッド・ダイヤモンド”の実態に関する情報をエサに、自分たちへの協力を取り付ける。こうして3人は、それぞれの思惑を胸に、ピンク・ダイヤを目指す危険な道へと進んで行くのだが…。

監督は「ラスト サムライ」のエドワード・ズウィック。出演は、ダイヤの密売人にレオナルド・ディカプリオ、ダイヤ密輸の実態を追う女性ジャーナリストにジェニファー・コネリー、ダイヤ採掘に駆り出された愚直な男にジャイモン・フンスー。ダイヤモンド業界の暗部に光を当てた内容が社会的な議論をも引き起こした衝撃作。

レビュー

この映画は、実際にアフリカの小国シエラレオネで起こっていた、ダイヤモンドの利権争い、内戦を描いたものです。こんな事が、この同じ地球上で実際に行われている、とは。。。かなりの衝撃を受けました。何も知らない先進国のダイヤモンドの消費者は、美しいダイヤモンドの背景に、あんなにも恐ろしい事実があった事を、知る由もなかったでしょう。

シエラレオネは、ポルトガル人、イギリス人、フランス人などの白人社会に侵略され、1808年にイギリスの植民地となり、1961年に独立。1931年にダイヤモンド鉱が発見されています。ざっとシエラレオネの歴史を振り返っただけでも、とても複雑で、日本人の私にはとても理解しきれない悲惨な出来事が絡み合っています。反政府勢力、革命統一戦線「RUF」と政府軍の内戦は、1991年から2002年まで続き、内戦を大規模なものに招いた原因が、ダイヤモンド鉱山の利権争いだったのです。外貨獲得資源としてのダイヤモンドは、国際市場で高値で取引され、その利益の大部分は武器購入に宛てられていたそうです。

1998年、国連が初めて「紛争ダイヤモンド」が戦争資金の元になっていると指摘し、2000年に南アフリカのキンバリーで開かれた会合では、南部アフリカのダイヤモンド生産国は、紛争ダイヤモンドの取引を停止でき、ダイヤモンドを購入する人が、そのダイヤが暴力に加担していないものかを確かめることができる方法を策定したそうです。2001年に、世界ダイヤモンド取引所連盟と国際ダイヤモンド製造協会は、World Diamond Councilを創設し、2003年には、キンバリープロセス認証制度が導入され、今では、ダイヤモンド輸出国を査察し、出所が不詳な原石を取り扱う国家を指定し、紛争ダイヤモンドの市場流入を阻止する取り組みが行われている、との事です。

紛争が始まった当時、記者によって欧米各国にシエラレオネの現状が伝えられたようですが、何を書いてもほとんど注目されなかったようです。そうした陰に、Global WitnessというNGO団体が、紛争ダイヤを阻止すべく奮起した、という事実も、この映画を通して初めて知る事ができました。

内戦は終結したシエラレオネですが、これで一件落着、、、ではないようです。未だに密売は完全に阻止できているわけではなく、市場に出回っているようです。映画でも、この悲惨な状況を阻止するのは、消費者である、と訴えています。ダイヤモンドでなくとも、どんな商品も購入することは、その出所、企業を支持することになる、と、改めてこの映画を通して教えられました。消費者として、無責任であってはならない、と思いました。

今現在も大きな問題となっているのは、少年兵、そして元少年兵の社会復帰です。ゲリラなどによって、誘拐・拉致され、兵士として過酷な洗脳教育をされている少年兵は、未だアフリカで20万人を超えるようです。無罪の人の手足を切り落とすよう命じられたり、時には自分の親までも殺す事を強いられた少年兵たちの心の傷は、計り知れないものです。被害者である少年兵たちが、市民の虐殺や傷害、略奪行為に対する刑事責任がとわれ、議論が続いているのも、内戦が招いた悲劇の副産物の一つです。

何故、人は争うのか。。。何故、善良な市民、子供に、あんなにひどい事ができるのか、私には全く理解できません。世界中に助け合い、共生、協調の精神が広まる事を、強く願うばかりです。

映画製作のスタッフは、27カ国以上から結集し、製作期間は2年という、映画「Blood Diamond」。世界中の人々が協力して作られたこの映画と、同じ国の人間同士が争う映画の内容。色々と疑問や考えが、今後も後を引く映画でした。

三村 奈々恵

 
映画情報
 

データ

公開日:
製作年:
製作国:
ジャンル:
サイト:

2007年4月7日
2006年
アメリカ
サスペンス/ドラマ
http://wwws.warnerbros.co.jp/blooddiamond/




 

キャスト&スタッフ

監督:
製作:




原案:

脚本:
出演:

エドワード・ズウィック
ジリアン・ゴーフィル
マーシャル・ハースコヴィッツ
グレアム・キング
ダレル・ジェームズ・ルート
ポーラ・ワインスタイン
チャールズ・リーヴィット
C・ギャビー・ミッチェル
チャールズ・リーヴィット
レオナルド・ディカプリオ : ダニー・アーチャー
ジェニファー・コネリー : マディー・ボウエン
ジャイモン・フンスー : ソロモン・バンディー
マイケル・シーン : シモンズ
アーノルド・ヴォスルー : 大佐

 
三村奈々恵のプロフィール
三村奈々恵
マリンビスト・三村奈々恵は、クラシック音楽の殿堂
「カーネギーホール」でデビューした途轍もない才能を持つ、
現在最も注目される大型アーティストの一人。

1997年、国立音楽大学を首席で卒業し、武岡賞受賞。
その後米国ボストンに渡り、ボストン音楽院で修士号を取得する。学生時代より国際コンクールで優勝を重ね、その卓越したテクニックと詩情豊かで ダイナミックなサウンドが評価され、史上3人目の「アロージ賞」を受賞。26歳の若さでバークリー音楽院講師を4年間務めた。現在東京在住。

趣味: 音楽鑑賞、映画鑑賞、読書、旅行、テニス
好きなもの: 音楽、芸術、文化、自然、子供、動物、
                            スペイン&中米のアート、イスラム建築

三村奈々恵 live image+
プロフィール:
日本語PDFファイル (165KB)
英語PDFファイル (125KB)

オフィシャルサイト:
www.nanaemimura.com

ブログサイト:
http://nanaelog.com

“マイ・マレット”サイト:(笑)
www.encoremallets.com
 「“live image+ -010531-” より」
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